【建設キャリアアップシステム】事業者登録申請について解説!

こんにちは。建設業許可パートナーの吉田です。

今日は相談が増えている「建設キャリアアップシステムの技能者登録申請」について解説いたします。

 

1.技能者の登録申請

 

事業者登録申請が完了したら、次は所属する技能者に関して情報を登録していきます。この技能者登録が資格の数や従業員数が多い会社や事業所によってはととても厄介です。順番に説明をしていきます。

申請方法 

技能者の申請方法は、「インターネット申請」、紙の書類による「郵送申請」、紙の書類による「窓口申請」の3種類があります。ここではインターネット申請について解説をしていきます。インターネット申請をする場合、まずは「建設キャリアアップシステムのホームページ」(https://www.ccus.jp/p/support#the-download)から、「技能者登録申請のガイダンス」「登録申請書コード表」をダウンロードしましょう。そのガイダンスに沿って、申請を進めていきます。

 

①書類の準備 

技能者の方の書類を準備します。

・代行申請同意書、個人情報取り扱い同意書、システム利用規約同意書(代行申請の場合)

・技能者の運転免許証の写し(または、マイナンバーカードの写し、パスポートの写し+住民票の写し)

・顔写真

・講習の控えや取得した資格証の写し等

・社会保険等の加入確認書類(ex.健康保険証の写し、健康保険・厚生年金保険被保険者標準決定通知書、年金手帳)

 

②申請書類を「jpeg形式」に  

書類は全てjpeg(ジェイペグ)形式にする必要があります。スキャナーや複合機で読み込んだ後、jpeg形式となっているか確認をしましょう。読み込んだ後、名前をつけて保存をしておくとアップロードする際にスムーズです。また、スマートフォンで撮影した画像は、jpeg形式となっているので便利です。

 

ここまで準備ができたら、いよいよ登録申請です。

 

①申請用ログインIDの取得、ログイン 

インターネット申請には、申請用ログインIDが必要です。建設キャリアアップシステムの「 技能者」から[申込み]を押して申請用ログインIDを取得します。ログインIDの取得後、申請用パスワードは、自分で覚えやすいものに変更し、変更後のパスワードはメモ等を取っておきましょう。

 

②個人情報の取り扱い、システム利用規約に同意 

代行申請の場合は、申請登録欄の右端にある「1件登録」のボタンを押すと、「個人情報の取扱い等の同意」「システム利用規約同意」「代行申請同意」の画面が出るので、あらかじめjpegで保存しておいた3点を順次アップロードします。

 

③技能者情報の登録 

技能者の同意書類の登録が終わると、技能者ごとに情報登録ができるようになります。情報登録をしたい技能者の行にある「編集」ボタンを押し、「申請内容登録(代行)」画面に進みます。ここから、各技能者の情報登録に入ります。複数の技能者を登録する場合は、以下の作業を人数分、繰り返します。

 

④顔写真のアップロード 

建設キャリアアップカードに表示される顔写真のデータをアップロードします。ページ下方にある「顔写真ファイル名」の「選択」ボタンを押し、表示する写真のファイル名を指定します。

 

⑤氏名、生年月日、住所などの入力 

登録画面に従って、氏名、生年月日、現住所、電話番号、メールアドレスなどを順次入力します。建設キャリアアップカードの送付先住所は、日中に確実に受け取れる場所の住所(会社の住所や代表者の住所)を指定しておきましょう。

 

⑥所属事業者情報の登録 

技能者が所属する事業者(会社)の情報を画面に従って登録します。事業者登録時のIDがあれば、後々の作業がスムーズに進みますので、事業者登録時のIDを準備しましょう。

 

⑦各種保険や資格などの情報の登録 

登録画面に従って、健康保険、年金保険、雇用保険の加入状況、建設業退職金共済制度(建退共)や中小企業退職金共済制度の加入状況、健康診断の記録などを入力します。健康保険などの情報を入力する際は、お手元に健康保険証などをご用意ください。また、保険証はマスキングをする必要がありますので、マスキング箇所については、ガイダンスを見て確認するようにしましょう。なお、社会保険等の「加入状況」については、「適用除外理由」など詳細に入力する必要があります。どのコードに該当するか不明な場合はガイダンスを確認し、ガイダンスを読んでも解決できない場合は、顧問社労士の方がいる会社や事業所は、顧問社労士に聞いてみましょう。資格などの情報登録は資格数や講習数、従業員数が多いと気の遠くなる作業となりますが、技能者登録後のレベル判定では、とても重要な箇所となりますので、しっかり入力をしていきましょう。資格などの情報登録の際は、登録申請書コード表を見ながら、該当するものを選んでいきましょう。また、レベル判定を受ける会社・事業所の方が、必ず「詳細型」を選ぶように注意をしましょう。

⑧職種の登録 

次に、職種を登録します。「主たる職種」のほかにも、職種を4つまで登録できるので、多能工の方は、登録する職種をあらかじめ決めておいてください。画面の「明細登録」ボタンを押すと、職種をリストから選ぶことができます。大分類→小分類の順に、プルダウンメニューから該当するものを選びます。複数の職種を登録する場合は、1つを選び終わったら、再び「明細登録」のボタンを押して同じ作業を繰り返します。「主たる職種」に設定するものは、「主」の欄の丸いボタンをクリックします。

 

⑧経験などの記入 

これまでの自分の職歴などを、50文字以内で自由に記入できます。職種、年数のほか、現場の名称や施工実績、携わった現場の種類や現場での立場などを登録することができます。任意ですので空欄でも登録に問題はありません。

 

⑨学歴や資格などの登録 

学歴を用いて技能者の証明をする方は、学歴、資格などの情報を登録します(該当者のみ)。

 

ここまできて、やっと申請をすることが出来ます。

⑩申請 

入力を終えて「内容確認」ボタンを押すと、本人確認書類の一覧が表示されます。入力内容に誤りがないか、また証明書類がすべて添付されているかを確認してください。右上の「鉛筆」ボタンを押すと内容を修正できます。内容の確認が終わったら、「申請」ボタンを押すと申請完了です。登録料の支払い内容、支払い方法などについて表示されますので、金額を確認し、支払い方法を選び「決済完了」の画面で「OK」ボタンを押せば申請は完了です。

 

⑪申請番号の確認、登録料の支払い 

技能者一人ひとりの申請番号が表示されます。今後問い合わせなどに使う番号となりますので、それぞれの番号についてメモ若しくはデータで保管をしてください。代行申請の完了後、技能者が個別に指定した決済方法によって、登録申請料を支払います(クレジットカード払い、コンビニ払込票、郵便局の後払いから選ぶことができます)。実際の支払いは、技能者本人が行っても会社や事業所の代行申請者がまとめて行っても構いません。

 

⑫カードと技能者IDの受け取り 

代行申請に修正がなかった場合には、後日各技能者の「技能者ID」が、本人、所属事業者、代行申請事業者のメールアドレス宛に届きます。登録完了後1ヶ月程度(現在コロナ禍で審査に1ヵ月以上かかる場合もあります)で、送付先住所に建設キャリアアップカードが簡易書留で配達されます。カードが届かない場合は、「申請番号」を用意したうえで、お問い合わせセンターまで問い合わせてみましょう。

 

いかがでしたでしょうか。カードの受取りまでにはたくさんの準備や申請があります。この後カードの色の変更(レベル判定)を希望する方は、レベル判定の手続きがもうひとつ待っています。手続きに困ったら、いつでもご相談ください。

 

建設業許可パートナー石川に出来ること

                           

建設業許可パートナー石川では、開業以来多くの建設業許可・経営事項審査・入札参加資格申請に関わってまいりました。最近では、建設キャリアアップシステムの登録サポート依頼も増えてまいりました。建設業許可や経営事項審査、入札参加資格申請、建設キャリアアップシステム等の手続きで不明点のある方は、お問い合わせフォームよりまたはお電話でご連絡ください。

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