経審で点数アップに繋がる!「建退共」とは?
こんにちは。建設業許可パートナーの吉田です。
今日は、公共入札に入る為の審査である経審(経営事項審査)の際に、加入しているとポイントアップに繋がる「建退共」についてお伝えいたします。建退共は、経審を受けない場合でも加入しておくとメリットがたくさんあるので、是非建設業者の皆様はご一読ください。
1 建退共とは
「建退共」とは、正式な名称を「建設業退職金制度」といい、中小企業退職金共済法に基づき国が制定した制度です。
経審の申請の際には、建退共に加入し、実際に履行していることを証する書面を提示することにより、社会性等の評価Wで加点評価されます。
この制度は、建設業の事業主が勤労者退職金共済機構の建設業退職金共済事業と共済契約を結んで共済契約者となり、建設現場で働く作業員を被共済者として、その作業員に交付される退職金共済手帳に働いた日数分の共済証紙を貼り消印をし、その作業員が建設業で働くのを辞めた際に退職金が支払われる制度です。ですので、経審を受審しない会社にとっても、従業員さんの退職金制度としてご活用頂けます。
建設業を営む事業主であれば、元請下請の別を問わず全ての方が加入することができます。
被共済者は、現場の作業員であれば月給日給にかかわらず、共済手帳の交付を受けることができ、現場に出るごとに証紙を貼りつけていく必要があります。証紙は元請会社からもらう場合もあれば(公元請負人は下請負人に、就労期間内の被共済者数および延べ就労日数に応じて、共済証紙を交付することとされています。)、事業主から給与支払の際にもらい貼り付ける場合があります。事業主や、役員報酬のみの役員は被共済者にはなれません。あくまでも従業員に対する福利厚生制度です。
建退共に加入するには、建設業退職金共済契約申込書と建設業退職金共済手帳申込書に必要事項を記入の上押印し、事業所所在地に建退共事業本部の各都道府県支部に提出します。
石川県の場合は、下記にてお手続きが出来ます。
勤労者退職金共済機構 建退共石川県支部 http://www.ishikenkyo.or.jp/kentaikyo
建退共の費用は、事業の経費として処理することが出来ます。経審の際必要となる加入・履行証明書は、契約者が申出すると年間を通じて共済証紙の購入入そして、手帳の更新が適正になされているかの確認を受けて、問題が無ければ交付されます。加入・履行証明書発行の際には、共済手帳受払簿や共済証紙受払簿等の提出が必要となりますので、証明を受ける場合は準備をしましょう。
建設業許可パートナー石川に出来ること
建設業許可パートナー石川では、開業以来多くの建設業許可・経営事項審査・入札参加資格申請に関わってまいりました。最近では、建設キャリアアップシステムの登録サポート依頼も増えてまいりました。建設業許可や経営事項審査、入札参加資格申請、建設キャリアアップシステム等の手続きで不明点のある方は、お問い合わせフォームよりまたはお電話でご連絡ください。
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